2001年06月09日

ありがとうで時空を越える

 先日、粘土団子に使う種集めをしました。利根川土手に数純Lロにわたって繁殖しているのカラシ菜の種です。朝から雨が降っていたにもかかわらず、たくさんの人が来てくれました。

 人の背丈ほども伸びて種をいっぱいつけたカラシ菜の種は、触れると弾けてしまうものも多く、雨に濡れたカッパには赤い小さな種が唐閧ツきました。野生のカラシ菜の種です。さぞかし辛いでしょう。春に出る可愛い双葉も辛いので、鳥には食べられにくいかもしれません。

 種集めのあと、集会場で福岡正信さんを囲む会をしました。・・・続きを読む
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2001年05月08日

人間にできること

 福岡正信さんは、25歳のある日、自然の完璧な設計図を観たらしい。人間が手を加えるところなど何もない、何をしても余計なこと、無駄、何もしないのが一番いい世界。それから彼は、今までの農業から、あれもしなくても良いのではないか、これもしなくても良いのではないか、と止めていった結果、不耕起、不施肥、無除草、無農薬となりました。これは近代農法から健康に悪そうなものを除いていく現代の自然農法とは根本的に違います。農薬を我慢するのではなく、必要としない、また除草剤を我慢するのではなく、草の働きを知って利用する。不耕起から始めると、自然に必要なものがなくなり、すべてが理にかなっているので無理なく良い流れに入ることができるのです。

 耕すと言う自然破壊から出発した文明とは、その起源から違うこの流れを仮に「耕さない文明」と呼ぶことにします。耕さない文明系の医学や教育はどういうものなのでしょうか。考えてみると私は既にいくつかの事例に会っています。
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2001年04月09日

耕さない文明

 農業を耕さないということから始めたらどうなるのか、を現実に見せてくれたのが、福岡正信さんの粘土団子と、岩澤信夫さんの自然耕です。

 粘土団子はシンプルですがとても高度な農業技術で、種の力を100%引き出して、地球の砂漠緑化をしています。厳しい自然におかれた種は、不用意に芽を出したりしません。まずすべてのエネルギーを一本の主根に託し、水脈を探します。水を確保したら芽を出し、強風に耐えるため茎を太くし、生きるのが厳しいときほどたくさんの花を咲かせ種をつけます。緑の面積がある水準を越えると、雨を呼び自らの生きる環境さえ改善します。

 自然耕はイネの力を100%引き出す農業技術です。もともと岩澤さんは、冷害に強い米作りを研究していたとき、福岡さんの自然農法に出会い、その大原則の不耕起から始めてみたのです。この成果が目に見えたのが1993年の大冷害のとき、このとき、東北から関東までの稲は、それぞれに花の咲く時期を調節して実をつけたのです。野生の雑草に冷害が無いのと同じようにイネが野生の記憶を取り戻したのです。

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2001年03月05日

田畑の命と人の命

 地球上でどんな生物が繁栄するかを決定するのは、神様ではなくて、ミネラルバランスです。ですから、土の中でどんな微生物がどんなバランスで活性化するかを決めているのもミネラルバランス、人の体の中でどんな菌がどんなバランスで元気になるかを決めているのもミネラルバランスです。人間が地球上の土や水や空気のミネラルバランスを変化させ、そのために生態系が変わり、いままで眠っていた菌が目を覚まして繁殖し、増えすぎた人間を減らしたとしても、何の不思議もありません。

 しかし、私たちは人間ですから、人間をはじめとしたいま地球上で繁栄している生命の立場でものを考えると、この世の中には、私たちの体を良いミネラルバランスに整えるものと、崩すもの、の二つしかありません。 今まで私が調べてきた塩についても、いくらたくさんの塩があっても、体のミネラルバランスを整える塩と、崩す塩があるだけです。

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2001年02月04日

立上る雑草

 1946年の「採集と飼育」という雑誌に「立上る雑草」という題名で、広島に原子爆弾が落ちたあとに生えはじめた雑草を調べて記録してくれた人がいます。結城一雄さんという方です。当時の様子がよく伝わってくるので彼の文章を引用します。

「広島の焼野が原は、原子砂漠といわれていますが、その原子砂漠に今や数々の雑草が雄雄しく立上がっています。閃光一瞬、広島の人たちが被ったごとく、かれら雑草の大半は死滅したものと思われていました。当時の強烈なウラニュウムの放射は、広島に70年間生物を住まわしめぬだろうとさえ言っていましたが、広島復活の先駆は、実にナズナ、ウマゴヤシなどの雑草たちによってなされたのです。爆心地の湖畔から広島城一帯のかれらの繁茂は驚くほどです。緑に飢えた砂漠の人々のオアシスとなっているのです。スクスクと何物にもひるまない逞しいかれらの成長は、戦の疲れから抜けきらない人たちへの無言の教示とも言えましょう。」と彼は爆心地から1500m圏内の草を調べています。

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2001年01月23日

粘土団子と緑の道

 種を粘土団子で包んで、砂漠化の止まらない地球に蒔き、西はスペイン、ギリシャから、東は日本、中国から緑の道を伸ばし、つなげようという壮大な計画があります。

 粘土団子と言うのは、日本の自然農法の父ともいえる福岡正信さんが考え出した素晴らしい農業技術で、無為自然、無の哲学を唱える福岡さんが唯一自然に許されると考えた人間の行為です。耕すことが最大のミステイクと言う彼は、多種多様の種を粘土で包み、ポイポイと蒔くだけです。どこに何が生えるかは自然が選びます。・・・続きを読む
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メダカの学校

 この夏、自然耕(不耕起栽培)の田んぼでメダカの繁殖に成功したことを知り、20匹程もらいに行きました。この夏だけで一万匹以上のメダカを養子に出したそうです。メダカは今年、環境庁のレッドデータ−ブックの絶滅危惧種�に載りました。それを知った不耕起栽培普及会会長の岩澤信夫さんが、今まで田んぼに生き物たちの循環を作り、命をたくさん蘇らせ育んできた経験を生かして、メダカを復活させたのです。

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1999年09月03日

人間の素晴らしさ

 生命連鎖の中にいる生き物自身は、別に次の生命の餌になろうとか、役に立つ死に方をしようとは、思っていないでしょう。しかし、自然界では、植物が光合成によって、澱粉などの形にした太陽エネルギーを出発点として、次々と生物が食べて生きる糧とし、死骸という形あるエネルギーが残っているうちは、それを使って生きる生命が現れて、最後に菌により無機(=無気、エネルギーがゼロ)になるまで分解されます。

 良い土で、理想的に出来たにんじんは、酸性土壌を改良してくれたススキや茅、カルシウムを作ってくれたスギナ、春先寒さから守ってくれたハコベや、土を作ってくれた土壌動物や菌の働きに感謝したりはしません。 

 しかし人間には、このつながりが見えます。・・・続きを読む
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1999年06月27日

生きる感性

 江戸時代末期に起きた天保の大飢饉を察知し、小田原藩の大難を小難にしたのは、二宮尊徳の味覚だったと言う有名な話があります。ちょうど田植えが終わったころ、彼が初ナスの漬物を食べていると、秋茄子の陰の味がしました。すぐさま田んぼを見て回ると稲の根が伸びておらず、野山の草木は秋の準備をしているし、秋のせみであるツクツクボウシが鳴いていました。今年はもう夏がこないと察知した彼は、早速小田原藩に進言、稗、粟、蕎麦を植えたものは年貢を払わなくても良いと言う思い切った政策をとり、徹底させたのです。その年は天保の大飢饉で大変な餓死者が各地に出たにもかかわらず、小田原藩は何とかしのぐことが出来ました。(6月号の赤峰さんのなずな新聞と、6月12日研究会講師の廣野さんが、同時にこのお話を取り上げています)

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1999年05月18日

虫について

 一昔前、自然農法の野菜は形も悪く、虫も食っているが、安全で体に良いと言われていました。「化学肥料で大きく育ち、見てくれが良くても、農薬をかけて虫も食わないような野菜は駄目なんだ。虫は本当においしいものを良く知っている。」と言うような阜サをされていました。

 「いや、そうではない。本当にミネラルバランスの良い土で育った健康な野菜は、下葉の2〜3枚しか虫に食われない。人間が食べるところまで影響しない。それに畑の作物の3割は虫の取り分だよ。」と生命力の大切さと大らかさを教えてくれた人がいました。

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