2005年06月21日

土・水・米は生きものたちがつくる

●人知を超えた自然の働きに感動したできごと

 あれは日本海ナホトカ号重油流出事故の時でした。私は、油を食べる菌の研究など、バイオ科学が進んでいると聞いているのに、相変わらず界面活性剤しか撒けない国の対応は、遅れているのではないかと思い、海岸に流れ着いた重油の塊を、数人の菌の研究者に送って実験をしてもらったり、科学技術庁に今後の重油流出事故の際、バイオを使った対応を研究してもらいたいと、意見したりしていました。 
 しかし2つとも大きな問題がありました。菌の研究者のほうは、菌の秘密が流出することを恐れ、公開実験を辞退したり、国のほうには、変化する恐れのある生命(菌)を海に入れることはできないという法律があり、私の計画は頓挫しました。
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2003年05月12日

大潟村での感動

 秋田県の大潟村に行ってきました。前回ご紹介した緩速ろ過の研究者である中本信忠先生を囲んでの勉強会があったからです。大潟村といえば、八郎潟の中を堤防で囲んで作った大きな島で、海抜マイナス地帯。山から流れこむ水もなく、みんなの命を支える水への関心は、とても高いところです。

 大潟村で15町歩の水田を作っている相馬さんが、中本先生を島の染み出し水に案内しました。大潟村の周りは、湖がドーナツ型にあり、その水はお世辞にもきれいな水には見えません。その外湖の水が堤防に染み込み、40メートル内側の土手から染み出していました。この外湖からの水は、時速2センチ、約80日かかって土手から染み出してくるのです。

 中本先生が、これを見て、「この方法が一番いいんですよ。これは良い水です。」と言って一口すくって飲みました。私もマネをして飲んでみました。柔らかくておいしい水でした。相馬さんをはじめ大潟村の方々は、びっくりしていました。今までこの水が、とても人が飲めるような良い水だとは、思っていなかったのです。

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2003年04月15日

生命を活かす技術体系

 最近、緩速ろ過の浄水システムを知りました。これは、200年前のロンドンで発明されたもので、いたって簡単な装置です。大きな深いプールの底に土や砂を敷いて水を溜めます。すると、水面には糸状藻類が発生し、その藻類が光合成によって酸素を出し、生きものを養います。この環境下で砂底数ミリのところに発生するたくさんの微小な生きものたちによって、菌などを食べてもらい、水をきれいにするのです。

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2003年03月12日

稲を育てる気持

 「ふつう稲を生産するって言いますけど、生産するって、命あるものに使う言葉では、ありませんよね。子どもを生産するって、言いませんから。だから僕は、稲を育てることにしたんです。」 胸にジーンと来る言葉でした。

 この言葉の主は、琵琶湖の湖北地区で、不耕起栽培で稲を作っている柴田さんです。彼は、お父さんから、農業は将来性のある仕事ではないから、自分の好きなことをするようにと言われ、都会に出て、グラフィックデザイナーの仕事をしていました。仕事は順調でしたが、都会そのものの空気に馴染みきれずにいた時、故郷で田んぼをやっていた身内が次々と農薬による病気や突然死に遭い、彼は守り手がいなくなった田んぼを引き受けるため、故郷に帰る決心をしました。

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2003年02月22日

リーダーは要らない

 川の中を群れで泳いでいるメダカが、急に向きを変える、空高く編隊を組んで跳んでいたガンの群れが、急旋回をする、海でイルカや鯨など捕食される敵に遇ったイワシの群れが、球体になって転がるように被害を最小限にくいとめる、これらの見事に統制のとれた動きをする野生動物の群れに、リーダーはいないそうです。

 自然界で生きていくためには、全体の感性をフルに活用して、危険を一番早く察知した仲間の動きに、みんながすぐ連動して、身を守るのですね。もし彼らにリーダーがいて、残りがみんな従わなければならないとしたら、もっと危険率が高まり、動きもバラバラになるだろう、と言われています。

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2002年11月18日

父なる空、母なる大地

 先日、ザンビアの大統領が、遺伝子組換えされた小麦の輸入をアメリカに断った、というニュースがありました。「国民が飢えていたとしても、食とは命、訳の分からないものを、食べさせるわけにはいかない」というのです。“命に向き合う気高い魂”が、今でも健在なのを知り、私はとても感動しました。

 私の中に確かにある、命に焦点を合わせた魂の中心、私はこれを毎日、地球の命に合わせていて、それをセンタリングと呼んでいます。私が基準にしている、命に向き合う気高い魂を一部分ご紹介します。(以下「父は空 母は大地」バロル舎より抜粋)

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2002年09月03日

みんなが生きていける方法がある

 毎日たくさんの種が絶滅しているそうです。どんな状況で最後の1匹が死んでいくのでしょう、全く無言で。彼らの声を拾い上げなくては、彼らの状況をつかまなくては、と思います。佐渡では、日本で最後の1匹となったトキの「キン」がまだ健在ですが、その種の最後の1匹には、生き残ろうとする強い意識を感じ、その健気な姿に感動します。

 今年メダカのがっこうでは、田んぼの生きもの調査を始めました。生きものたちの声を聴くためです。絶滅危惧種の半数以上が、田んぼや水辺の生きものだと聞いています。私たちは、直接生きものたちとお話は出来ませんから、まず数を数えることから始めました。

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2002年08月10日

自分の時間を生きる?

 「くにうみまつりを語ろう」という会で、「自分の時間を生きていますか?」という問いかけが、心に残りました。言葉の主は、アメリカでホピ族のロンゲストウォークに参加してから、日本を沖縄から北海道へ一回、2回目は北海道から沖縄まで「生存への行進」を歩き続けた人、大友映夫さんです。彼は歩き続けることで、自分のリズムと、自分の野性を取り戻し、自分の顔で、自分の時間を生きるようになりました。

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2002年06月10日

怖れと悔いのない生き方

 私は学生時代、「飢餓輸出」と言う不思議な言葉に出合い、貧困や飢餓の国「を知りました。自分の国の食糧が足らないのに、農作物を輸出しなければならなくなる、また自分の利権にしがみつく政治家や役人の存在を知りました。そこで私は、国民のことを考えない政府や、世界の金融資本や、穀物メジャーに影響されずに生きられる人間は誰かと考えました。それは自給自足が出来る独立自営農民、自然と直接繋がっている自立した人間たちだと考えました。

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2002年04月15日

お母さんのススメ

 お母さんほどステキな立場はありません。「お母さんってお得よねー」と言った流奈君のお母さんに全く同感です。

 何かの事情でお母さんになりたくてもなれない人には、ごめんなさい。

 冒険家が旅を語らずにはいられないように、すばらしい人に会ったら黙ってはいられないように、私の人生で一番楽しかった事を話さずに入られないのです。それはお母さんになれたことです。

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2002年02月15日

大切にしたい

 人は人から大切にされたい。特に自分の愛する人から大切にされないと、とてもさびしい、辛い、我慢していると病気になる、と私は思っています。父が病気になりました。思い当たる節があります。

 私の長男は数年間学校に行かなかったのですが、とてもいい子で天才で、落ちこぼれなんてとんでもないし、長女はどんなに無愛想でも黙々と葉っぱを食べる芋虫みたいに可愛く見えて、世間に出て苦労するなんてとても思えないし、私は、父から、「お前につける薬はない」と言われるほどの親ばかなのです。そう、それに私は、「おてんと様と親ばかの太陽があれば子は育つ」というのが持論なのです。良い子の時だけ良い子だなんて、とんでもない、私は父に心を閉ざしていました。

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2002年01月19日

みんながみんないい関係

 みんなが相手を否定しないだけでもすばらしいのに、互いに優れた点を認め合い、取り入れあって、もっといい方法を生み出そう、というすばらしい交流の場に、最近立ち会いました。「手をつなぐ無農薬・有機稲作農家」の会です。

 主催団体は、9団体、農薬や化学肥料の問題点に、日本でいち早く気が付いて30年以上前から取り組んできた日本有機農業研究会をはじめ、自然農法国際研究開発センター、全国合鴨水稲会、全国産直産地リーダー協議会、日本自然農業協会、日本有機農業学会、農と自然の研究所、民間稲作研究所、メダカのがっこうの田、日本不耕起栽|普及会、いずれも現在、環境保全型稲作として注目されている元気な稲作集団です。

 彼らはそれぞれ歴史と実績をもち、それぞれの循環型を求め、方法も違います。例えば自然農法や不耕起栽|は、有機農業とは、相いれないものがあったり、それぞれがもつ哲学も方法も違う中で、今どうして自分たちの枠を越えて手をつなげるようになったのか、考えてみました。

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2001年12月11日

お金に愛を乗せて

 意識や祈りは偉大な効果があります。朝と寝る前に、人間を乗せた地球の平和と調和を祈り、全体が光り輝くまでイマジネーションして、ありがとうございます、と言うのが私のやり方です。人間を乗せた地球、とあえて言うのは、ホーキング氏の人間主義、美しく調和に満ちた法則で動く宇宙モデルがどんなにたくさんあっても、、その美しさに感動し、賞賛する人間がいるモデルを神様が選んだからです。

 祈りを始めてから、何年も前から知っていたのに、心と心が出会っていなかった人と本当に知り合うことができたり、自分の本当にやりたいことが少し近づいてきたり、私の心と体の中までバランスが取れてきました。地球の幸せは、私から始まるみたい。

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2001年11月02日

塩の心は「みんな大切」

 海には、地球上の全ての元素が溶け込んでいるのに、結晶させた塩は、白くてキラキラしています。この世はたくさんの色が溢れているのに全ての元素は透明な白なのですね。太陽は光の白。雪は、暗闇でも白く発光し、朝露は命を内に秘めて輝いています。とにかく美しい、そして人も同じ、人が無心に何かをやっているとき、そばにいると、その人の美しい魂が感じられて、たじろいてしまうことがあります。ただただ大切に思う、そっとしておくか、触れるのがもったいないような、扱いに困ってしまう嬉しい感覚です。みんな大切。

 塩を作っている人たちも素適です。男の中の男という感じ、はがねのような強さと、命を愛するやさしさが感じられて、みんなカッコイイです。日本の海から日本の塩を取り出してみんなの命を支えてくれる人。みんな後光が射しています。

 塩の心は「みんな大切」、今地球上の生き物のバランスを決めているのは、海や水や土や腸内細菌のミネラルバランスです。人間にとって都合の悪く見える菌や、虫や、動物や、人間を殺すと、徐々に地球のミネラルバランスも変わってしまうでしょう。海の水は地球のエキス、塩はその結晶。

 きっと、誰も何も殺さなくてもみんながうまくいく方法があります。農業にも医学にも国際社会にも。それを考えるために頭があるのですから。

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2001年10月12日

命を育むことば

 先日、日木流奈君のお家におじゃまして、ことばの働きを体験しました。一日のほとんどを生きるためのプログラムに費やすため、その間ずっと聞く生活をしている流奈君は、話す時、ことばを選ぶのにとても慎重で、批判、否定、誤解を生む阜サをしないよう、時々考え込みます。そして選ばれたことばは、その場にいない人まで誰一人悪い気持ちにさせない、そしてずれてない、文学的阜サで美しいというのではなく、耳と心が聞きたいことばを聞いた心地よさを感じさせます。

 流奈君が発したことばから、一つも悪い想念が生まれない、それだけでなく自分の気持ちが理解された満足感と、問題が整理されたために漠然としたプレッシャーがなくなり、心が軽くなって体が動けるようになります。これはすごいことです。すべての行動のもとは想念、ですから世の中を良くするのも悪くするのも、生き物たちの想念の集合体、すると、流奈君がことばを使ってやっていることは、すべての生きものと共に生きる世の中を作るのに貢献していることになります。これは誰にでもタダできるすばらしい方法ではないでしょうか。

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2001年09月10日

水の心は命を育む

 水の心は「命を育む」、これは夢物語だと思ってもらっていいのですが、ある日、ある人が、水が泣いているような気がしたので、どうしてなのか聞いてみると、このごろ自分たちに人を癒す力がなくなっていることを悲しんでいました、でも水源や湧き水はまだきれいなんでしょう、と聞いてみると、それも力が落ちているといって嘆いていました。えっ、それで水は怒っていないの、どうして、汚したのは人間じゃない、それなのに、人を癒したいなんて思っているの、ワァー、と涙なみだ、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・ありがとう、ありがとう、・・・

 この事件は私の感性を変えてしまいました。この日から、不本意に塩素消毒されている水道水にも、農薬が溶け込んでいるであろう野菜の中の水にも、謝罪と感謝の気持ちが湧いてきてしまいます。薄い塩水で労をねぎらってから料理するようになりました。

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2001年08月20日

地球緑化・粘土団子の旅

 粘土団子で種を包み、砂漠化の進む地球に、鳥になって種を蒔き、もう一度地球を緑の楽園にしようと世界に働きかけている福岡正信さんと本間裕子さんが、中国から帰ってきました。以下は彼女の報告を要約したものです。

 『皆様が集めてくださった種のうち9.4トンは、今年2月6日に北京に向けて高知を出港し、北京から更に列車とトラックで20時間あまりの内モンゴル地区のゴビ砂漠に届いていました。そこで現地の選ばれた30人の女性と一緒に粘土団子を作り、蒔きました。
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2001年06月09日

ありがとうで時空を越える

 先日、粘土団子に使う種集めをしました。利根川土手に数純Lロにわたって繁殖しているのカラシ菜の種です。朝から雨が降っていたにもかかわらず、たくさんの人が来てくれました。

 人の背丈ほども伸びて種をいっぱいつけたカラシ菜の種は、触れると弾けてしまうものも多く、雨に濡れたカッパには赤い小さな種が唐閧ツきました。野生のカラシ菜の種です。さぞかし辛いでしょう。春に出る可愛い双葉も辛いので、鳥には食べられにくいかもしれません。

 種集めのあと、集会場で福岡正信さんを囲む会をしました。・・・続きを読む
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2001年05月08日

人間にできること

 福岡正信さんは、25歳のある日、自然の完璧な設計図を観たらしい。人間が手を加えるところなど何もない、何をしても余計なこと、無駄、何もしないのが一番いい世界。それから彼は、今までの農業から、あれもしなくても良いのではないか、これもしなくても良いのではないか、と止めていった結果、不耕起、不施肥、無除草、無農薬となりました。これは近代農法から健康に悪そうなものを除いていく現代の自然農法とは根本的に違います。農薬を我慢するのではなく、必要としない、また除草剤を我慢するのではなく、草の働きを知って利用する。不耕起から始めると、自然に必要なものがなくなり、すべてが理にかなっているので無理なく良い流れに入ることができるのです。

 耕すと言う自然破壊から出発した文明とは、その起源から違うこの流れを仮に「耕さない文明」と呼ぶことにします。耕さない文明系の医学や教育はどういうものなのでしょうか。考えてみると私は既にいくつかの事例に会っています。
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2001年04月09日

耕さない文明

 農業を耕さないということから始めたらどうなるのか、を現実に見せてくれたのが、福岡正信さんの粘土団子と、岩澤信夫さんの自然耕です。

 粘土団子はシンプルですがとても高度な農業技術で、種の力を100%引き出して、地球の砂漠緑化をしています。厳しい自然におかれた種は、不用意に芽を出したりしません。まずすべてのエネルギーを一本の主根に託し、水脈を探します。水を確保したら芽を出し、強風に耐えるため茎を太くし、生きるのが厳しいときほどたくさんの花を咲かせ種をつけます。緑の面積がある水準を越えると、雨を呼び自らの生きる環境さえ改善します。

 自然耕はイネの力を100%引き出す農業技術です。もともと岩澤さんは、冷害に強い米作りを研究していたとき、福岡さんの自然農法に出会い、その大原則の不耕起から始めてみたのです。この成果が目に見えたのが1993年の大冷害のとき、このとき、東北から関東までの稲は、それぞれに花の咲く時期を調節して実をつけたのです。野生の雑草に冷害が無いのと同じようにイネが野生の記憶を取り戻したのです。

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